元スターバックスコーヒージャパンのCEO岩田松雄さんの「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方を読みました。
岩田松雄さんは「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方が30万部を超えるベストセラーになり、それに次いでの51の考え方シリーズになります。
前作はリーダーが備えるべき素養について書かれていましたが、その反響が良かったため、リーダーが求めている部下についてリクエストがあったため、生まれたのが今作になります。
こちらもおススメ
目次
著者「岩田松雄」さんについて
経歴を見る限り、超やり手のビジネスマンな雰囲気がプンプン、ですがご自身も書かれている通り「ごく普通のおじさん」と言われています。
実際、前作も今作も読んでみてカリスマ性のある経営者というより、人間味のある熱男であることがこの本から伝わってくるような方です。
今作の中で、「まかせたい」と思われるような部下がもつべき素養、特徴について特に印象に残る内容を何点かご紹介したいと思います。
仕事ができる以上に、人間性が大切。
仕事ができる、できない以上に、部下には優れた人間性こそが求められているということを、多くの人にぜひ知ってもらいたいと思っています。
引用:「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方_P54
上司が求める部下として、究極は「仕事もできて、人間性も良い」というのが最高なのは当たり前ですが、一番厄介なのは「仕事はできるが、人間性は良くない」部下ほど扱いづらいものはないでしょう。仕事ができるので邪険に扱うわけにはいかないが、人間性が良くないために周りともトラブルを引き起こす可能性があり、上司としては心情的には安心できないでしょう。
ですので、「仕事はできなきくても、人間性が良い」部下の方が上司としても成長のための教育のしがいがあるというものです。
まずは、人間性。とても大切なことだと思います。
『事実』で話ができる部下は信頼できる
何かを伝えることがあるときには、事実やデータを積み上げて上司に伝える。この意識を持っている部下は、信頼ができるのです。
引用:「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方_P93
部下が上司に報・連・相をする時に『事実』か『判断』どちらで報告をしてもらいたいでしょうか。
上司としては、報告に対する対応を『判断』しなければなりません。そのために必要なものは『事実』になります。部下の方から『判断』で話をされると、部下の考えや誤った情報で上司も『判断』を誤ってしまうかもしれません。
もちろん、部下が『判断』することも、部下の成長の観点からは大切なことですが、上司としては重要な案件ほど部下には『事実』で報告をしてもらいたいと思うでしょう。
部下は結果にこだわる。プロセスで評価するのは上司。
プロセスを見るのは、上司の役割。それを自分から主張してはいけません。頑張ったと評価するのも上司。自分で自分を評価すべきではないのです。
引用:「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方_P141
頑張ったのに結果が出なかった場合、上司にはどうしてもプロセス評価してもらいたいのは部下としての思いでしょう。手を抜いて結果がでなかった訳ではないので、頑張ったことはちゃんと評価してもらいたいという心理です。
この時、重要なのは上司の方からプロセスを評価する声かけを貰うのは良いことですが、自分からそれを主張するのはもってのほか。結果が出ないときは潔く謝る方が良いと言われています。
プロセスで評価してくれるのはあくまで自分以外の第三者。自分はあくまで結果にこだわった仕事ぶりを心がける必要があります。
まだまだ熱い言葉がたくさんある本です。
岩田松雄さんの本は本当に力をもらえる言葉がたくさんあります。
前作の『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』も今作の『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方』も両方おススメです。
私は『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』を読んで、岩田松雄さんの仕事に対する考え方、失敗談を読んでいてとても学ぶべきポイントがたくさんあったので、『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方』を読むきっかけになりました。
どちらから読んでも良いとは思いますが一度是非読んでみて下さい!!特に若いビジネスマンにはおススメします。
コメント